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くだものの恵みHomeスタッフBlog
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2013年04月22日
◎このままでは確実に短期政権に終わる
秘書官は土日に安倍の日程を入れるな
 首相・安倍晋三は長期戦権どころではない。確実に倒れる。それも政局でなく、病気で倒れる。13年という最長不倒距離の官邸詰め記者だった筆者が言うのだから間違いない。なぜなら安倍は毎週のように土日を返上の強行スケジュールが続いているのだ。このぺースでは1年と持たないだろう。補佐になれていない秘書官がどんどん日程を詰め込みすぎているのが最大の原因だろう。官邸は何をやってるんだと言いたい。悪いことは言わない。長期政権を目指すなら、スケジュールを半減すべきだ。
 日日の首相動静は、政治を予測するための宝庫だ。誰々が首相に会えば「ははーん、あの話しだな」と第六感で分かる。やはり動物的嗅覚の鋭い元官房長官・野中広務も筆者と同様に現在の首相日程の“異様さ”に気付いていた。野中は21日のテレビで「首相日程のメニューが多すぎる。体が続くかと心配だ。一生懸命やっているのは立派だと思う。しかしこのままではある時突然体を壊す」と心配していた。
 たしかに凄まじいスケジュールである。どうも土日の安倍の露出度が多すぎると思って3月16日の土曜日から4月21日まで1か月余りの日程をつぶさに調べた。週日はいうまでもなく分刻みの日程だ。国会審議も身動き取れないままの激しい質疑が連日だ。ここまではどの首相も同様だが、問題は土日だ。11日間の土日のうち休日は3日だけだった。1か月あまりで休養が3日。土日は3月16日自民党大会、17日防衛大学卒業式、24日福島視察、30日モンゴル訪問、31日モンゴルから夜帰宅、4月6日盛岡視察、14日硫黄島戦没者追悼式、小笠原視察、20日桜を見る会、山口参院選応援、21日山口遊説といった具合だ。土日の空きに週日に消化できない日程をどんどん埋め込んでいるのだ。
 これをみて、「あっ、森田一と同じだな」と思った。大平正芳の娘婿で主席秘書官の森田が、大平の土日の日程をどんどん埋めていたのだ。あまりのきつさに大平も疲れ切った表情をしていた。筆者が各社キャップ懇談会で大平に「お疲れではないですか」と聞くと、「そうなんだ足の下の方から疲れがわーっと全身に上がってくる」と述べたものだ。後から分かったことだが大平は心臓の持病があり、ニトログリセリンを常用していた。その大平に娘婿が日程を詰め込んだのだからどうしようもない。そうこうするうちに80年5月30日総選挙の第一声を新宿で上げたが、異常にその声がかん高かった。筆者は仲間の記者らに「ぶっ倒れるぞ」と予言したがその通りになった。心筋梗塞である。選挙の途中で急逝したが、弔い合戦で圧勝した。
 安倍は首相・小渕恵三のまねをして福島県郡山市の農園でカブの束を高々と持ち上げて「カブが上がります」とパフォーマンスしてみせた。一瞬悪い予感がよぎった。小渕もやはり休日返上の日程処理を迫られ、公邸に戻ってもおびただしい書類、書籍、新聞の切り抜きに目を通し、徹夜でビデオの録画を見るのが普通だった。人気のブッチホンを一般人やテレビ局にまでかけて、職務に専念した。しかし小沢一郎の裏切りにあって自由党との連立が決裂、翌日に脳梗塞を発症して、帰らぬ人となった。
 まさに2度あることは3度あるのだ。休日返上型首相2人とそっくりな政治日程。おまけに安倍は第1次政権では1年でノイローゼ的な症状となり、持病の大腸炎の悪化で退陣を余儀なくされているのである。なぜこんな日程ができるかといえば、安倍がアベノミクスの成功と環太平洋経済連携協定(TPP)など主要政策で順調な滑り出しを見せ、本人自身も高揚しているのだろう。日程にクレームをつける者もいないのだろう。秘書官らは官庁のエリートだが、首相をどう守るかについては全くの素人。次々に出てくる来訪予定や、訪問日程に待ったをかけることなく、どんどん組み込んでしまっているに違いない。秘書官は複数だが首相は1人だ。まったく首相の健康に目が行っていない。本来なら官房長官・菅義偉が気付くべきところだ。
 これでは、みんなの党の渡辺喜美が言ったように「3年の長期政権」などまず不可能だ。長期政権の首相は佐藤栄作も休日は鎌倉の前田別邸で過ごすかゴルフだ。いまの安倍はまるで戦時下の首相のような日程をこなしている。順風な時は精神的にも高揚感があるが、政治は山あり谷ありだ。谷の時にがっくりくる。しかし安倍は好むと好まざるとにかかわらず、日本の長期低迷の内政、経済、外交を離脱させるためには不可欠の“人材”なのであり、途中で倒れることは許されない。官邸は週日はともかく土日に日程を入れない習慣を作るべきだ。そうでなければ、またまた安倍の病気発の政局という嫌な季節が到来してしまう。 
◎俳談

恐ろしき昭和を見たり昼寝覚(さめ)

◎ニュースは詠まない
 俳句に時事詠(えい)というジャンルがある。そのときのニュースを詠むのだが、ほとんど成功しないのはなぜか。それは地名を読み込むのと同じでニュースの印象が強すぎて、詩情を壊すからだ。加えて俳句は永遠なる感情を詠むものであり、一過性の感情を詠まない。
 これと異なり短歌は時事詠を大切にする、俳句より長いから他の言葉で詩情を述べることが可能だからだ。従って俳句で「津波」「福島」「原発」はまず成功しない。しかしさすがにプロの句はいい物がある。
「いくさにもつなみにも生き夕端居(ゆうはしい)」(小原啄葉)
成功したのは「つなみ」ではなく夕涼みをしている老人を詠んだからだ。
「命あるものは沈みて冬の水」(片山由美子)
いつまでも変わらない万古不易を詠んで津波を思わせるからだ。いずれの句も暗喩(あんゆ)で成功している。
 掲句「恐ろしき昭和を見たり昼寝覚」は時事詠で、戦争、原爆という昭和の有様をよんだ。朝日俳壇1席だ。

2013年04月19日
◎安倍は秋口にも原発再稼働に踏み切れ
 放置すればアベノミクス直撃
 18日発表の12年度の貿易赤字が過去最大の8.2兆円に達した。最大の理由は円安と原発停止に伴う燃料費輸入の増大だ。経産省の試算では燃料費は3兆円増大しており、この国富流出を放置すれば確実にアベノミクスの成長戦略の足を引っ張る。原発再稼働は急務となった。おりから原子力規制委員会は原発の新規制基準案を策定、7月から施行される。とりあえず現段階で同規制に適合する原発は半数はある。首相・安倍晋三は安全基準に達した原発の早期稼働を遅くとも秋口には実現すべきであろう。
 原発再稼働問題は民主党政権、とりわけ首相・菅直人が確信犯的に再稼働反対路線に踏み込み、再生可能エネルギーへの幻想をばらまいた。野田が大飯原発を再稼働させこれを修正した。自民党は総選挙最中から再稼働を唱え圧勝した。首相・安倍晋三はオバマとの会談で民主党の原発ゼロ政策の破棄を伝達して、安全が確認された原発から再稼働することが政権の基本方針である。ところが菅の敷いた脱原発方針の結果、原発50基中48基が、再稼働できないままとなっている。この結果電力会社は燃料費がかさみ、東電が耐えきれずに電気料金に反映させた。近く全国の電力会社も値上げに踏み切る方針である。家計への圧迫は著しいものとなってきており、企業の海外移転は増加の一途をたどっている。とりわけ太陽光など再生可能エネルギーの電力会社買い入れは、ドイツが事実上破たん状態になっているにもかかわらず、世界でも最も高い価格水準で推進されており、これが電気料金にも跳ね返る。
 そもそも全電力の1%にも達さない上に、海の物とも山の物とも分からない再生可能エネルギーを、人気取りで原発に取って変えようとした民主党政権が諸悪の根源であったのだ。唯一の対処方法は火力発電を増やすことだが、それでは地球温暖化の原因になる二酸化炭素の排出が増えてしまう。国際社会が直面する課題に日本だけ背を向けることはできない。
 こうした中で胸のすくような司法判断が出された。大阪地裁が16日、福井県や大阪府などの住民が、大飯原発の運転差し止めを求めた仮処分申請で、申し立てを却下したのだ。住民側の主張はことごとく却下された。その内容は2基の原発が国の今の基準を満たし、想定を上回る地震が起きても安全は保たれると判断。活断層についても具体的な危険性は認められないとした。「破砕帯」についても現段階の調査では活断層と認めるに至っていないと指摘。安全の限界である11・4メートルを超える大津波が襲来する可能性は認められないとまで言い切った。東電福島第1原発事故後、原発の安全性を巡る初の司法判断であり、全国の原発訴訟の主張の根幹をことごとく否定したものでもある。総選挙で原発ゼロキャンペーンを行い敗北したマスコミ、とりわけ朝日新聞は司法判断でも敗退したことになる。さっそく社説で取り上げて「現時点で安全と断言するのは勇み足で期待はずれ」と噛みついているが、一定のイデオロギーの上に立った我田引水の社説だ。同社はもはや不偏不党を社の綱領から外すべきだ。
 自民党は再生可能エネルギーの導入に3年間努めて可能性を見極めるとしてきたが、政府部内でも無理との判断が主流を占めつつある。環境相・石原伸晃は経団連会長・米倉弘昌に「再生可能エネルギーは基幹エネルギーに位置づけることはできない」と明言した。
安倍政権は参院選での争点化を避けるかのように見えるが、ここは姑息(こそく)な対応をすべきでない。再稼働を選挙公約として堂々と明言して選挙に臨むべきだ。その上で安倍は規制委基準に適合した原発の最終審査を早期に行い再稼働に踏み切るべきだ。
 規制基準に基づけば半数の原発は改善しない限り再稼働できなくなる。東北、東京、中部、北陸、中国、日本原電の計26基は、当面再稼働は難しい状況とみられている。しかし、沸騰水型炉ではない、四国電力伊方原発3号機や九州電力川内原発1、2号機は早期稼働が可能となる。両電力は7月にも再稼働を申請する予定であり、早期に審査を済ませ遅くとも秋口までには再稼働の許可を出すべきだ。これを皮切りに半数の原発を再稼働させれば、電力事情は確実に好転する。アベノミクスの成長戦略はこの決断なくして達成は不可能と見るべきだ。 
◎俳談

切れ味のよきゾリンゲン緑さす

★緑さす
 昔テキ屋が大道でドイツ・ゾリンゲンの剃刀だと言って売っていた。もちろん偽物だが、親父は本物の象牙の柄のついたゾリンゲンでひげを剃っていた。研ぐのは皮砥で、足の親指に引っ掛けて研いでいた。掲句の緑さすは新芽が吹き出すころの鮮やかな緑を意味する。初夏の季語である。切れ味のよいゾリンゲンで顔を剃っている。外はまばゆいばかりの新緑だ。言葉の響きを狙った
2013年04月16日
皆さん、梨の花がどんな花なのか知っていますか?



綺麗ですね。

これは、梨の花ですが、受粉専用の木の花です。
受粉専用?

この花を取って、機械にかけ、
花粉だけを取り出します。




乾燥させてたら、花粉の完成です。

こうして、人口受粉作業を行うための、
花粉準備をしております。

現在、梨の花は、こんな感じです。



長男も手伝ってくれました。

2013年04月15日
急に寒くなったと思えば、
今日は、暖かい日になりました。

梨の受粉用の花とりもそろそろ、
始まるかな??

花が咲くまでできる事を、
やります。

ブルーベリーの苗を12本植えつけました。

2013年04月12日
掃除をしていたら、古い時計が出てきた。

2013年04月11日
◎国会は亡国の定数削減競争をするな
愚の骨頂のポピュリズムに陥っている
 衆院の選挙制度抜本改革問題が究極のポピュリズムに陥ってしまった。自民、民主、維新の改革案はいずれも定数の削減数を競っており、民意の吸収が最大の使命である国権の最高機関たる国会の機能が縮減される弊害に目が向いていない。根底には「政治家無用論」のマスコミに“媚び”を売っているとしか思えない意識が潜在する。自ら無用論に組みしてどうするのか。国会が縮小すれば為政者はより強権を行使できる。極めて危険な方向を向いていると言わざるを得ない。
 維新の削減数は何と144人減で、小選挙区240、比例区96にするという。その根拠はと言えば「3割削減」という大ざっぱな判断があるだけだ。何でも目立てばいいという共同代表・橋下徹の大衆迎合路線そのままだ。既に選挙区30、比例区50の削減を主張している民主党は「われわれと極めて近い」(幹事長・細野豪志)と維新にすり寄る構えを見せている。自民党に至っては比例区を30削減し、60の優遇枠を少数政党に設けるという。公明党を抱き込むために1票の価値に差をつけた改革であり、憲法違反の色彩が濃厚だ。
 一体なぜ政党が愚かな定数削減競争に陥ったかと言えば、根底に20年にわたるデフレぼけがある。民間企業はリストラに次ぐリストラによる縮小均衡で生存競争をしのいできており、マスコミ、とりわけ大衆におもねる民放テレビが愚かにもその風潮を国会議員に当てはめようとしてきたのだ。「政治家無能論」を説くことほど視聴率が稼げるものは無い。これが「政治家無用論」と直結するムードを醸成してしまったのだ。
 しかし政治家は少なくとも、みのもんたよりは有能であることを知らなければならない。しかもOECD加盟34か国中国会議員の数は日本が33番目だ。人口100万人あたりの議員数ではスエーデンが38人で最多。イギリス22,カナダ12、ドイツ8人といった順で、日本は5人だ。最低は米国の2人だが、これは異常ともいえる。米国の有権者は大統領選に目が行くあまりに、議会への参加権を阻害されていることに気付いていないのだ。
 明治以来人口は4000万人から1億3000万人に増加したのに議員定数はほとんど変わっていない。国会議員の定数を削減することが、国政にどう響くかだが、削減すれば国会は機能しなくなることが目に見えている。そもそも政治家の活動とはどういうものかを説明すれば、政権政党である自民党の場合、調査会と部会で法案と政策を決定して上部に上げる構造をとっている。毎朝10を越える調査会や部会が開かれ、ここで審議が行われる。いわば政策特訓の場である。ところが政権党になれば大臣、政務官などで行政に100人程度が移ることになる。調査会や部会の運営に支障が生じたらどうなるか。あの民主党政権と同じで党論が2分裂3分裂して、政権はにっちもさっちもいかなくなって暗礁に乗り上げるのだ。与党での審議が不十分になれば、それだけきめ細かく民意をくみ上げることはできなくなるのだ。
 民間のリストラとは根本的に次元が異なるのだ。国会議員1人にかかる費用は年間1億円だが、その予算などは国家経営においては微々たるものである。削減して民意が反映しない方が弊害が大きいことは目に見えている。加えて国会のチェックがおろそかになれば、喜ぶのは政府だ。いいかげんな法案、政策がどんどんパスしてしまい、首相は独裁的になり得る危険を秘めるのだ。おまけに司法の横やりで地方の議員を削るムードが台頭しているが、2倍程度は全くの許容範囲だ。長年筆者が政治家を見る限り、大都会選出の議員より地方選出議員の方が総合力において有能であると断定できる。先に指摘したように首相の数を人口比で比較すれば東京、大阪、名古屋は極めて少ない。また多様な地方の民意の反映も国政には不可欠である。地方の数だけ削るなら、地方の自治権がバランス上拡大されなければならないが、分権の思想と定数削減は全く結びついていない。
 従って維新が決めた144人削減案などは、ど素人による究極のポピュリズムの象徴であり、自らの自治権拡大の主張とも逆行する。まさに亡国の定数削減案であろう。各政党ともどうせ削減など実現するわけがないから、その場しのぎのご都合主義丸出しの削減案を提出する。そして「自ら身を切る案」(自民党幹事長・石破茂)といけしゃあしゃあとテレビで語るが、国民の判断力をなめてはいけない。もはや小選挙区比例代表制のポピュリズムの弊害ははっきりしたし、政治家が村会議員並みに小粒化する傾向も明らかだ。この際選挙制度を抜本的に改革すべき時である。民間人で構成する第9次選挙制度調査会を早期に発足させて、中選挙区制への復帰を軸に結論を出すべきであろう。
◎俳談

春の水雑巾ゆったり沈みたり

想像を絶する駄句の見本
 吉田類の酒場放浪記というBS・TBSの番組がある。全国各地の酒場を吉田という男が紹介するだけの番組だが、なかなか面白い。録画して毎晩小分けして見ているが、最後に出てくる俳句だけはいただけない。いつも「くそ下手」「馬鹿俳句」とテレビに向かって罵詈雑言を浴びせている。本人はなんとかいう結社を主催しているようだがよく人が集まるとあきれる。例えば「プレハブにジャズが調べの春一番」といった調子。普通の句会なら「だからどうした」と言われる駄句ばかり。初心者でも作らないような俳句だ。下手な句の見本を勉強したかったら、最後まで見るといい。それにしてもTBSには俳句が分かる者は居ないとみえる。

2013年04月09日
我が家で人気の、夕飯メニューのご紹介です。
食べれば元気が出て,疲れが取れます。

くせになる味。

赤味噌って美味しいですね。





2013年04月09日
◎米、「同害報復作戦」を展開へ
北の攻撃に対応
「金正恩第1書記が最後の攻撃命令を下すなら、侵略者たちを火のるつぼに放り込む」と指導部が表明する限りにおいては、北朝鮮の米韓日攻撃準備は整ったのだろう。本当に戦端を切るかどうかはまだ不明だが、あとは金正恩の命令を待つばかりの状態であると推定される。まさに狂気の沙汰の臨戦態勢だが米国は「目には目を歯には歯を」の“同害報復作戦”を展開すると7日のニューヨークタイムズが報じた。「対話はすべて失敗」(元国務次官補・カートキャンベル)状態であり、まさに一触即発の状態で事態は推移している。
 10日にもと予想されている北のミサイル発射がこれまでと著しく異なるのは、落下海域の発表がない事である。それどころか韓国、ハワイ、グアム、日本まで特定して核ミサイルを打ち込むと脅迫している。ここまで言われて、黙視する国は世界中にない。政府が7日にミサイル破壊措置命令を出したのも当然のことである。具体的内容を公表しないのは、事態を準戦時下ととらえ。敵に手の内を明らかにしないためであろう。恐らく日米韓3国は具体的な軍事行動の役割分担まで調整しているに違いない。官房長官・菅義偉が、米国に向かうミサイルに日本が集団的自衛権を行使しない方針を明らかにしたのは、米国が独自の警戒網を敷くからに他ならない。現に米軍はイージス艦の日本海配備などを完了している。米本土に向かうミサイルは下北半島東側に配備したイージス艦で対処する。グアム近海にもイージス艦を配備したことがわかった。
 3国間の軍事行動は極秘裏に計画が練られているが、その一端をニューヨークタイムズ紙が7日報じている。内容は、 過剰報復を抑制するために、同程度の仕返しをする思想である「同害報復」を基調としている。同紙によるとまず、通常兵器による砲撃などには、攻撃源に同様の砲撃を行う。延坪島攻撃の際は、韓国軍は出遅れて対応がもたついたが、今回は万全の反撃態勢を敷いている。次にミサイルが発射された場合には、数秒以内に軌道が計算できるからその計算結果に基づく判断が下される。韓国、日本、グアムに向かえば撃墜する。同紙は触れていないがその場合は同時にミサイルで同規模の攻撃が加えられるのだろう。軌道計算の結果公海に向けての発射であれば、日本上空を通過しても対応は取らない。さらに同紙によれば発射台への先制攻撃は核弾頭が装備されているという確認がある場合に行われる。これも同紙は報じていないが、核攻撃がある場合には当然核ミサイルや核爆撃機で報復するだろう。米韓合同演習で核搭載可能なステルス爆撃機や戦闘機などを展開しているのはそのために他ならない。
 こうした「目には目を」型の報復作戦を米国が固めた背景には、北へのけん制であることはもちろん、韓国が過剰反応して全面戦争に突入する事への懸念があるためのようだ。ニューヨークタイムズ紙は米政府高官が「本当の危険は韓国の過剰反応だ。我々はこの問題に対処している」と漏らしている。当然日本はこの基本線を受けて行動をすることになるが、報復は米韓に委ねて、もっぱら飛び来る火の粉を打ち払う迎撃作戦に徹することになろう。ミサイル攻撃には迎撃態勢を確立して臨むことになる。
 しかし、このような狂気の指導者の下に狂気の戦時体制に入った国に対処するのに、“専守防衛”などという生ぬるいことは言っていられないのが現実だ。中距離ミサイル・ムスダンは今のところ2基が配備されているだけだが、過去20年にわたって改良を重ねたテポドンは100基以上が実戦配備されており、確実に日本に届く。首相・安倍晋三は早期に敵基地攻撃能力を確立するとともに、米国へのICBMも撃墜する集団的自衛権の行使に踏み切るべきであろう。
◎俳談

下萌や少年野球広く散る

 古歌に読み込まれた諸国の名所を歌枕と言うが、それ故に俳句に地名を読み込むときには注意が必要である。なぜなら、地名の持つ余韻がその俳句に規範として働くからである。
  芭蕉は俳句に歌枕を入れることについて
「名所の句のみ雑の句にもありたし。季を取り合わせ、歌枕を用ゆる、17文字にはいささか志述べがたし」
と述べている。名所の句には無季の句があってよいというのである。季語と歌枕と並列すると詠いきれないというのである。要するに季語を入れたら地名を入れない。地名を入れたら季語を入れないのが原則であるというのだ。俳句の場合はどうしても季語が優先するから、安易に地名を入れてはならぬということになる。俳句では季語と歌枕がバッティングしすぎるのである。
 朝日俳壇の長谷川櫂の選句を見ると、明らかに芭蕉の教えを意識して守っているところが伺える。
 沖縄や悲しき歌を晴晴と
という句を選句して、コメントを付け「地名が一句にはいるとき、季語不要の場合がある」と述べている。俳聖の教えは今でも通用するから凄い。
2013年04月08日
春の気配が感じられる様になりました。
忙しくなってきます。

今年も美味しい実を着けてくれる事を
願いたいです。

ブルーベリーの花芽



梨の花芽



りんごの花芽

2013年04月08日
◎小沢さん、やっぱり政権は夢物語だ
もう別荘で釣りがよい
 船橋競馬で3連単で史上最高19万倍の1900万円が出たことがあるが、賭けてもいい。「小沢の政権獲得」率は25万倍くらいだ。あり得ない。政治家というのは因果な家業で、尾羽打ち枯らしても、決して認めてはならない。「やるやる詐欺」と言われようが常にやる気を見せていなければ、完全に見放される。だから小沢一郎は6日「もう一度同志を糾合し、政権を目指すのは夢物語ではない。次の衆院選挙で政権交代を目指す」と述べたのだ。
 もちろん小沢は、当選以来44年の政治家人生が、誰が見てもそろそろ幕引き段階にさしかかっていることなどおくびにも出さない。小沢の政治家人生は自分だけでなく、他人を道連れにした人生だ。側近と言われる人が自民党時代から何人居ただろうか。政党を作っては壊し、派閥を作っては壊してきたのと同じように、小沢の側近は、「歌手1年側近1年の使い捨て」であった。小沢の側近として“栄える”のはせいぜい1~2年だ。こうして100人を下だらぬ国会議員が使い捨てにされてきた。
 使い捨てにする方もする方だが、される方も自業自得ではある。なぜ側近を最後には疎んじ遠ざけるかだが、「側近に忠誠を競わせた結果だ」という見方がある。しかしこれは甘い。政治家は所詮競うのが商売であり、競った結果遠ざけられるのなら生存競争に負けただけだ。むしろかって小沢が「あまり近寄られすぎるとうざったい」と漏らしたことがある。ここがポイントだ。小沢は政治家が接近しすぎて、思考方法まで察知されて、先を読まれることを極単に嫌う政治家であったのだ。他人に手の内を読まれるのが、肌が粟立つほど嫌いなのだ。小沢は生来の孤独の人なのだ。
 こうして側近を使い捨てにして生きてきた小沢の政治も、12年には完全に行き詰まった。民主党離党に追い詰められて小政党の党首になったのはいいが、判断力が落ちた。起死回生と打った手段が、脱原発を利用した女性知事との連携、新党結成である。滋賀県知事・嘉田由紀子をうまいこと持ち上げて、選挙に挑んだが壊滅的な大敗北。ただちに褒めそやした嘉田を切って、生活の党を立ち上げたが、その勢力は衆院7議席、参院8議席。ちなみに政党支持率は各社ともゼロか限りなくゼロに近い。やっと首がつながっているという状況だ。
 その小沢が復活のチャンスとみているのが地元岩手の参院選挙だ。自民党は総務会長代理・二階俊博が潜行して民主党離党の前復興相・平野達男を推す動きに出たが、幹事長・石破茂の猛反対に遭ってつぶれそうだ。自民党は予定通り慶大ラグビー部前監督・田中真一を立てる流れとなっている。平野は「勝手連でも選挙を戦う」と一歩も退かない構えを見せている。これをみた小沢は6日、岩手入りして「岩手選挙区においても、同志を擁立して戦う予定なので、力強いご支援を重ねてお願い申し上げる」と生活から候補を立てる方針を表明。三つどもえの激戦を宣言したのだ。
 小沢にしてみればいわば自陣での戦いであり、「小沢一郎ここにあり」の存在感を示す最大のチャンスととらえたのだ。小沢側は平野と田中で票が割れるので、固い小沢票が有利になると判断している。しかし、岩手の現状を見れば小沢王国の崩壊は現実のものとなっている。総選挙では自民党が4議席を奪回、民主2議席、生活2議席という結果だ。選挙区での小沢離れは急速に進んでいるうえに、岩手でも自民党人気はかってなく高いのが実情だ。しかし、参院選最大の激戦区となることは間違いない。
 小沢は「こういう時は中央では何をしゃべっても記事にされないから地方からやる。地方では私の発言はまだ地元紙が大きく扱ってくれる」と述べている。田中角栄が「政治家は上流から下流へが基本だ」と教えたのを忠実に守っている。上流の農村部から下流の都市部に向かって攻めるのだ。しかし、ここにきて小沢は「行け行けどんどん」の人生哲学を変え始めたようにも見える。その兆候の一つは資金管理団体「陸山会」による土地購入をめぐる控訴審判決公判で、元秘書3人が再び有罪判決を受けたが、上告を断念したのだ。これまでの小沢だったら最後まで戦うのに、珍しく「退く」ことを選択したのだ。
 加えてかねてから「老後は沖縄で魚釣りでもして暮らしたい」と述べていた小沢は、沖縄県宜野座村に別荘を建築中なのだ。海岸近くの岬に瀟洒(しょうしゃ)な別荘の全貌が見え始めている。カジキマグロを狙ったトローリングから、別荘近くでのアジなど小魚釣りまで楽しめる。もう一度同志を糾合して政権を目指すという発言とは逆を行く流れだ。政界は小泉進次郞が小沢を「倒そうとしなくてもいずれ倒れる。過去の人と戦っても自民党は変わらない」と述べているように、はやく「過去の人」にしたいのだ。小沢は「過去の人」になるか、「夢よもう一度」を実現するかのはざまで揺れているのだろうが、取り巻く現実は「過去の人」的になってきた。
★俳談
◎冷やす

流し雛橋を過ぎれば隣町

 一度作った句は冷やす必要がある。冷やすとはどういうことか。  最初に作った俳句は通常思いこみが強い。これ以上のものはないという思いこみである。出来たばかりで熱々なのである。ところがその熱々が邪魔をする。 熱々俳句は言葉が生で熟成されていない。
自分の作例でみると、まず
石鹼玉すぐに想ひをあきらめて
と作ったが、投稿しても採られない。1年冷やして
ときめきてすぐあきらめて石鹼玉
を投稿したら、読売の一席だ。
 最初に出来た句は概して生硬だ。冷やしておくと、その間にアイデアが出てくる。これを推敲と呼ぶ。
推敲しながらいくつも同一テーマで作ってみる。1年も冷やさなくてもいい。しかし少なくとも一週間は冷やした方がいい。
 その課程で全く違う句に発展する場合もあるし、巡り巡って元の句に戻ってしまうこともある。戻ってもそれでよい。とりあえずは、作ってすぐに発表せずに熟成期間を置くことが大切なのだ。従って締め切りぎりぎりや、句会直前に作ってもまずうまくいかない。 
2013年04月04日
毎朝、お手軽に飲むサラダ!!
美肌効果が抜群!!

飲みやすく、美味しい。

2013年04月04日
◎民主はまるで“馬糞の川流れ”状態だ
離党者続出でばらけはじめた
 民主党がまるで川に捨てられた馬糞のようにばらけて流れ出した。政界ではこれを古くから「馬糞の川流れ」と称する。「崩壊過程に入った」とする声も出始めた。逆に牛糞は川に流すと固まる。自民党は牛糞で作った筏(いかだ)の如く大河の主流を制して征(ゆ)くのである。民主党は参院選を控えて、難破船から逃げ出すネズミがちょろちょろ出始めたと思ったら、今度は自民党の“工作”が利いて、閣僚経験者まで離党。無能な執行部はなすすべを知らない。
 貧すれば鈍するで、民主党の国会質問は代表・海江田万里も幹事長・細野豪志も迫力に欠け、ピントも外れて聞くに堪えない。党幹部に“次善の選択”をするしかなかったことが、響きに響いている。参院議員・小西洋之のように、憲法を逐条的に取り上げて、その内容を首相・安倍晋三に質すという、愚劣極まりない質問者も現れた。どうしてこんな党になってしまったのか。
 もともと民主党は虚構の上に成り立っていたのだ。自民党から社会党左派までかき集めた寄り合い所帯であり、選挙互助会であった。これが政権党になりたい一心で固まり、鳩山由紀夫、小沢一郎、菅直人による3頭立て馬車のトロイカが成立した。09年の選挙はこれに、でたらめのマニフェストが加わり、国民をだましにだまして圧勝した。しかしすぐに馬脚は現れた。トロイカは「とろいか?」でとても一国をまとめられる人材ではなかったのだ。「トラストミー。最低でも県外」の鳩山。西松献金で限りなく黒に近い小沢。尖閣衝突事件で国を売り、原発事故を加速させた管。最後にまともな首相・野田佳彦が出たが、時既に遅しだった。
 総括の党大会では報告書で「マニフェストは実現性を欠いた」「官僚との意思疎通を欠いた」と反省。「政権担当能力を身につけ再生するのは容易ではない」と締めくくったが、事の重大さを三流評論家の他人事のように形容して何になるかだ。こうした中で党内には参院選は民主党では戦えないという空気が横溢し始めた。それもそうだ。政党支持率は読売を例に取れば、自民党45%に対して民主党はたったの5%。9分の1であり、他社の調査も同様の傾向を示している。北九州市議選では第4党に転落した。共産党よりも下だ。
 3年3か月の民主党政治の体たらくに対して、国民の怒りはおさまっていないのだ。こうして新年になってまず補正予算の参院での採決を巡って離党者が出て、同予算は難なく成立。ねじれの解消現象である。こうした中で前復興相・平野達男の離党だ。直感的に自民党の働きかけがあると見て、調べると案の定だ。二階俊博が1月から離党の根回しをしていた。自民党としてはにっくき小沢の牙城である岩手を突き崩すチャンスと見たのだ。平野は自民党の刺客となったのだ。こうして総選挙以来5人目の離党者が出た。民主党執行部は見せしめのために“除名”にしたが、平野は馬糞から外されても、牛糞があるから何の痛痒も感じない。現在民主党は84議席、自民党は83議席。選挙を待たずに逆転する可能性がある。
 せめて参院選挙では、野党が一致して戦わない限り自民党圧勝の流れは変わらないが、いまの執行部にその根回しをできる人物はいない。民主・みんな・維新の選挙協力ができなければ一人区は勝てない。二人区も維新は自民票を狙うというより、民主票の突き崩しを狙っており、既にみんなと選挙協力を実現させた。細野はもう選挙協力は無理とみたか、石原慎太郎ペースの改憲綱領に難癖をつけ「憲法観が異なる」と述べて、維新との参院選での共闘を断念する方針を表明した。ところが維新の国会議員団幹事長・松野頼久から2日、「もともと選挙協力の話はしていない。別々の政党なので、それぞれの立場で戦うのは当たり前」と切り返されては、ぎゃふんとならざるを得まい。
 逆に維新共同代表・橋下徹から「民主党は憲法を改正すべきかをはっきりすべきであり、改正すべきだと考えている人とは1つにまとまるべきだ」と持ちかけられた。改憲論者は党を割って維新と合流せよとの誘いである。改憲勢力が合流となれば、ネズミが逃げ出している現状とは異なる。前原誠司や野田佳彦の顔がすぐに浮かぶが、彼らが動けば一挙に政界再編へと発展するのだ。こうして馬糞の流れは川に融け込んでしまいそうになってきている。最近成長著しいが故に、代表・渡辺喜美からいじめられているみんなの幹事長・江田憲司が「民主党は崩壊過程だ。頑張ってもまた政権交代の一方の雄になれる状況認識にはない」と切り捨てているが、もっともである。
★俳談
◎選句能力

春風に乗りたるごとく配達す
 
 先に「俳句は多作」と指摘したが問題はその後だ。作ってしまった駄句の山を前にして、何を選ぶかが問われるようになる。自作の句の中にダイヤモンドが入っているかも知れないが、それを見極める能力がないのでは、それこそ宝の持ち腐れとなる。その能力をいかにつけるかだ。
 それには新聞の俳壇でも、古今の俳人の作でもよい、秀句を絶えず読み砕き、感性の中に埋め込むことだ。そうすれば自ずと選句の基準が脳内に形作られる。作句能力に劣らぬ選句能力が身につけば、鬼に金棒となる。
2013年04月03日



東京から来ている姉の長男が、
僕の仕事を手伝ってくれました。

凄く助かります。

シールを貼る仕事ですが、2000部完了しました。
簡単な仕事ですが、
重要な仕事をしております。

2013年04月03日
◎極限の緊張で金正恩は何を狙うか
本格戦争の構えにはない
 北朝鮮最高指導者・金正恩が狂ったように全軍に戦闘態勢入りを繰り返す。米韓どころか日本まで核攻撃の恫喝だ。このままだと本当に朝鮮戦争に突入しかねない側面がある。韓国大統領・朴槿恵も「挑発があれば政治的考慮なしに反撃」を指示。まさに一触即発とはこのことのように見える。しかし、まず本格戦争はない。金正恩は米韓合同軍事演習「キー・リゾルブ」をフルに活用して全軍掌握の動きを展開しているに過ぎない。過去にゲリラ的な急襲は成功しているが、米韓両軍が待ち構えているところに、戦端を開く度胸はない。
 とにかく気違いに刃物だ。異常な指導者にはこの形容しかない。戦略ロケット軍を「一号戦闘勤務態勢」なるものに突入させ、引き金を引けばミサイル発射の準備を完了。全軍に米国をミサイル攻撃できるよう待機せよと指示。30日には「南北関係は戦時状況に入った」とまるで開戦時の大本営発表だ。加えて6者協議で合意した停止原子炉の再稼働まで表明した。しかし米軍によると、軍隊が戦争準備に入るような動きは見せていない。ではなにか。人間の心理状況はそう複雑に考えない方がいい。まず第一に刈り上げ頭の坊ちゃんは“怖い”のだ。だから負け犬の遠吠えのように吠えまくるのだ。
 というのも3月11日に始まった米韓軍事演習に米軍は核搭載可能のB2ステルス爆撃機や最新鋭のF22ステルス戦闘機、B52戦略爆撃機などを参加させ、核の恫喝には核で対応する姿勢をはっきりさせた。イージス艦と巨大な海上配備型Xバンドレーダー(SBX)も朝鮮半島方向に移動させた。まさに西部劇でワイヤット・アープ が相手の抜くのを待っている状況を作り上げたのだ。金正恩の脳裏にはフセイン、ビンラディン、カダフィの末路がよぎる。ひしひしと身の危険を感じざるを得ない状況が出来上がったのだ。
 加えて朴槿恵はきつい。まるで極東のサッチャーのようである。戦争を辞さない姿勢を鮮明にさせて、だだっ子に甘い誤算を与えない。「挑発があれば他の政治的考慮を一切せず、直ちに強力に対応する」と宣言した。2010年の哨戒艦撃沈、延坪島砲撃事件を経験している韓国は、確実に攻撃には攻撃を持って対処する態勢を確立した。軍は「新たな攻撃があれば金日成、金正日の銅像や金正恩第1書記を攻撃の標的にする」と発表した。巡航ミサイルやステルス戦闘機でピンポイントに、“元凶”は倒せるのだ。さすがに韓国は勘所を押さえている。銅像はいずれ民主革命で倒れるが、先に攻撃で倒せば北の国民は崇拝の対象を失う。北にとってこれほど自らの国の置かれた立場が分かることはないのだ。
 北の攻撃に対応した反撃を米韓が断行した場合、中国がどう出るかだが、これは黙視するしかあるまい。既に中国は2月には北への石油供給をストップさせたといわれており、度重なるミサイル・核実験に怒りは心頭に発している。本格戦争にならない限りは、表だった対応はしまい。中国も米韓軍事演習の規模には恐らく目を見張っているに違いない。間違いなく圧力を感じている。
 金正恩が“怖い”のに加えて、何を考えているかと言えば、合同演習を活用して全軍の緊張を極限まで高めることにある。緊張をなぜ高めるかと言えば、これも簡単だ。掌握するためだ。最高指導者になって1年、国民は飢え、経済政策はなにも打ち出し得ていない。逆に国連の制裁による包囲網の輪はじわじわと効いてくる。不満はうっ積する一方だ。全軍を掌握しない限りやがて吾が身に危険が訪れる。まず求心力を確保する必要に迫られているのだ。したがって強いリーダーを誇示するために、吠えて吠えて吠えまくるのだ。そして米国を交渉のテーブルに引き寄せ、“核大国”同志の“対等の交渉”で平和条約にまでこぎ着けたいのだ。
 一方、米国の関心が朝鮮半島情勢にこれほど高まったことは最近ない。国務省や国防省の記者会見では質問が集中、CNNやABCもトップ扱いで報じている。米国の軍事演習への肩入れは二つの側面がある。一つは北の“誤算”へのけん制である。間違っても韓国や日本に対してミサイルを発射するな。発射すればこうなるという図式を合同演習で北に示しているのだ。もう一つは同盟国韓国と日本との信頼関係確立だ。国防費の削減で生じている不安感の払拭でもある。またこれは極めて重要なポイントだが、韓国の独断的な軍事行動を押さえる側面があることも見逃せない。
 とにかく気違いの刃物は、押さえ込まれつつあるのが実態だろう。しかし何をするか分からない国であることは確かだ。とりわけ過去に金正恩は、延坪島攻撃で指揮を執っている。4月15日は金日成の誕生日だ。煽りにあおった軍の士気を維持するためにはミサイル実験か核実験をするかもしれない。また津波警報馴れのように油断していると、異常なる“狼少年”は何をしでかすかわからないことだけは念頭に置いておく必要がある。

★俳談
◎俳句は打座即刻

こころまで隠す如くに春日傘

 俳句は「その瞬間」を詠む詩である。したがって過去形は極めて少ない。見たのは以前であっても現在形である。この作詩形式を石田波郷は打座即刻の詩(うた)と形容した。
 五七五が最短詩に昇華するには、常識と時の流れを切断しなければならない。切断して今現在という、目の前にある間一髪の現象を捉える。芭蕉の言に寄れば「間を入れぬ」判断である。
古池や蛙飛び込む水の音
にも
閑けさや岩にしみいる蝉の声
にも打座即刻の妙が詠まれている。
2013年04月02日
子供達からも、まだまだと、
待ちきれない様子。



美味しく健康美肌!
2013年04月02日
◎安倍は再可決してでも0増5減を実現せよ
民主党ポピュリズムの再燃に踊らされるな
 一般には分かりにくい衆院の選挙制度に関する与党と民主党の攻防を読み解けば、抜本改革は両方とも実現性に乏しく相打ちでつぶれる流れだ。残る0増5減の区割り見直し法案については、民主党が昨年末の自公民公約を見事に裏切って反対に回り、阻止に動く構図だ。衆院は0増5減が可決されても、参院で否決される可能性が出てきた。しかし世論の大勢は0増5減先行処理だ。ここは何でも反対党に“先祖返り”した民主党にかまっているときではない。政府・与党はたとえ参院で否決されても衆院で3分の2の多数で再可決による成立にこぎ着けるべきだ。
 とにかく、選挙制度を巡る論議は、与野党共に国民をいかに“だます”かが先走っており、不愉快極まりない。民主党にだまされたおかげで、近ごろの国民はガバナビリティ(被統治能力)が養われてきており、そこいらの三流政治家の姑息(こそく)な対応はすぐに見破られるのだ。見破れない場合は、当ブログが見破るのだ。政党トリッキーのナンバー1は、最高裁の違憲判決が求めているのは「1票の格差是正」であって、選挙制度の抜本改革ではない。それにもかかわらず民主党が「80人減らします」と言えば、自民党が「30人減らす」という、ピントの外れた「身を切る改革合戦」に走ってしまっていることだ。だれも数が多いからけしからんと言っているものはいない。議員1人年間1億円程度は国家にとって「必要経費」である。多様な民意を反映するには現行の定数程度は必要だ。
 抜本改革の中身を見れば、自民党案は「比例を30議席削減し、削減後の定数150のうち、90議席は従来通りの方式で全党に比例配分する。残りの60議席は2位以下の政党だけで比例配分する」という内容。これは比例1位の政党に投票した1票の価値が、2位以下が優遇されることにより低下することを意味しており、憲法違反は明白だ。まさに「違憲判決」に「違憲改革」で対処するという荒唐無稽(むけい)の内容だ。
 一方で民主党は、小選挙区で30、比例代表で50の定数を削減し、小選挙区は「1人別枠」を完全に廃止して厳密に人口比例で配分するとの新たな案を国会に提出するという。総数80人の“人身御供”を差し出しますというのだ。確かに民主党に多いポピュリストはいない方がいいが、先の選挙で多くが落選して、いまの数は56人。しかも離党の波はまだ消えていない。その民主党が自分の数より多い、80人も減らすと言っても、他党が「おっしゃるとおり」となるわけがない。説得力がないのだ。「他人の懐に手を突っ込むな」と言われるのがオチ。できもしないマニュフェストで国民を欺いて罰を食らったことをもう忘れて、今度はできもしない選挙制度改革で国民に“媚び”を売る。この政党の“ビョーキ”は慢性化で全治不能かもしれない。ようするに自民案も民主案も抜本改革案は、互いに批判し合っても目くそ鼻くそを笑うの類いだ。
 さらに民主党の犯した二重の誤ちが0増5減に反対に転じたことだ。0増5減については昨年春に首相・野田佳彦が賛成したにもかかわらず、当時の幹事長・輿石東が解散を恐れて先延ばしにして、結局年末に法案が3党合意に基づき成立した。しかし、このポピュリズム政党は高裁判決で「時こそ至れり」と判断、またまた大誤算をした。社会部ペースで新聞紙面に踊る「違憲」「無効」の文字に飛び付いて、「これはいける」と思ったに違いない。その最大の根拠は11年の判決で最高裁が示した「全都道府県にあらかじめ1議席を配分する1人別枠方式が格差の要因」とする判断を、札幌高裁などが「実態は別枠が維持されている」と批判したことにある。細野はこれで鬼の首を取ったように「また最高裁で違憲判決が出る」と主張して、80減に固執しているのだ。
 しかし考えてみるがよい。突出した「無効判決」などは言うに及ばず、0増5減までを違憲と示唆する判断は極めて少数である。だいいち年末の法改正で1人別枠は除去されている。最高裁が0増5減を成立させて以降も司法の介入になるような「田舎の目立ちたがり判決」を維持するとはとうてい思えない。民主党が最後に頼りにすべきマスコミも読売や毎日が社説で0増5減を裏切った民主党の批判に回った。論調の方向は0増5減先行処理だ。民主党はセンセーショナルな当初の新聞や民放の報道だけを判断材料にする主体性の無さを露呈して、置いてけぼりを食らったのだ。要するに、当初から指摘しているように政党の利害が衝突する抜本改革と格差是正は別物であり、分けて考えるべきなのだ。
★◎俳談

まさをなる空よりしだれざくらかな 風生

この富安風生の句をみて庭にしだれ桜を植えて30年になる。死んだ子どもと一緒に飢えた桜だ。例年より2週間も早く満開になった。一句は風生最大の傑作。漢字は「空」しか使っていない。その仮名が花のありようを見事に表現している。一句一章の狂いのない確かな切り取り方である。、一句一章とは、句切れを入れず十七音で自由に表現しようとした考え方である。逆に二句一章とは、俳句の中に句切れを入れて季語を含む部分とそれ以外の部分に分けると、二つの概念が響き合って一章を形成するという考え方である。 
2013年04月01日
ワインは、健康機能がある飲み物だと
知っていましたか?

当園のもう一つのブログ(農園のあじわい)、
に紹介してありますが、
僕も若々しくいられるために、
毎日、気軽に飲もうと思う。

2013年04月01日
◎石原の極右改憲路線でイメージダウン
マスコミに維新叩きの兆候
 改憲論のみんなの党代表・渡辺喜美が「このレトリックを聞いて思わず後ずさりした」と述べ、維新との合流を否定した。まさに共同代表・石原慎太郎“丸出し”の改憲綱領が党大会で採択されたのだ。「日本を孤立と軽蔑の対象に貶(おとし)め、絶対平和という非現実的な共同幻想を押し付けた元凶である占領憲法を大幅に改正する」と石原路線を臆面もなく表明している。いくら何でも現行憲法の平和主義思想までも根本から否定する極右国粋主義的な改憲論には驚かざるを得ない。朝日は社説で初めて維新切り捨ての論調を展開した。維新はこの綱領により“敵”を作った。おそらくこの綱領では参院選挙は戦えまい。
 筆者が総選挙直後に「維新のピークは終わった。今後支持率は下がり続ける」と予測したとおり、支持率は下降する一方だ。時事の定点調査でも1月4.6%、2月3.3%、3月2.0%と半減している。焦ったか共同代表・橋下徹は最近タレント弁護士時代の古巣の「行列の出来る法律相談事務所」(日本テレビ)に5年ぶりに出演するなど、テレビの活用に懸命だが、もう維新は賞味期限が切れつつあるのかもしれない。
 なぜかと言えば、政界は1強3弱の構図が一層定着してきたからだ。何よりも自公政権の内政・外交が国民の圧倒的支持を得て、維新、みんな、民主は出る幕がない状態だ。橋下は「いまの自民党は既得権だ。既得権の打破と政治機構を換える体制を作る」と訴えたが、「既得権」 とはなにか。いかにも側近の学者や3流評論家が使いそうな文言だ。その受け売りだろうが、国政を担当すればすべて既得権かと言いたい。アベノミクス、普天間移設、TPPが既得権か。むしろ停滞政治の打破ではないか。一方で橋下は盟友の首相・安倍晋三について「どんどん輝いてきた」と持ち上げた。大会の演説で10数回にわたって安倍の名前に言及した。よほど心酔しているのだろうが、その逆に自民党に対しては「参議院選挙で自民・公明両党の過半数を阻止できるかどうかが、分水嶺(れい)だ」と切り捨てた。それでありながら「参院選で改憲勢力3分の2を目指す」だ。
 まるで聞いている方が股割きを食らうような言葉の羅列だ。この大矛盾に至るのはすべてが橋下特有のテレビタレント性に起因する。民間テレビでは発言の整合性は求められない。整合性よりも無責任な瞬間的なインパクトをどう表現するかが重要なのだ。茶の間の興味さえ引けば何を言ってもよい。その習癖が橋下発言の軽さとなって常に現れる。原発再稼働反対が、すぐに賛成。日銀総裁人事も「反対」で注目を浴びたが、その後は議員団の賛成に妥協した。その場限りの言っただけでは、政治の世界ではリーダーとして通用しない。政治家はその発言が生命であることを知らないのだ。じりじりと支持率が減少傾向を辿るのも無理はない。橋下の簡易投稿サイト・ツイッターのフォロワー(閲覧者)が31日夜100万人を突破したが、支持率には全く反映していない。なぜかと言えば整合性がなく、テレビのコメンテーターの発言と同じで、政治家としては異例の“強烈”な言葉の羅列を“聞き流して”いるに過ぎないからだろう。
 加えて石原の健康不安だ。もともと石原の存在は支持率にはそれほどの影響を与えていない。なぜなら総選挙での「東の大敗」がそれを物語っているからだ。党大会のテレビ対談や記者会見に現れた石原を詳細に観察すれば、まず6月の都議選や7月の参院選挙には応援には立てまい。対談ではぺらぺらと、とりとめもない長広舌を展開、橋下はまるでインタビュアーの様相であった。注目すべきは右手がけいれんの如く絶え間なく動いていたことだ。知人の医者によると、脳梗塞の後遺症である可能性が高いという。記者会見には護衛官に支えられて登場、歩行困難を思わせた。ぎりぎり一杯の“肩肘張り”をしてみせたが、これが限界だろう。石原が橋下に参院選出馬を促したのも、自分がまとめていく自信のなさが現れたとも受け取れる。
 石原の存在感は日日薄れ、遅かれ早かれ橋下と旧太陽系の議員団との食い違いは増大傾向を辿るだろう。加えて冒頭に紹介したドラスティックな改憲路線は有権者の間で不安感を増大させる。右寄りは安倍までで十分であり、最終的には原爆保有、徴兵制まで行く石原の極右国粋主義路線への改憲を国民は求めていない。朝日は社説で「平和主義を含む憲法の全面否定であり、とうてい容認できない。」と切り捨てた。
これは護憲路線をひた走る朝日が維新と対峙したことを意味する。朝日は今後「参院における3分の2阻止」の論調を展開するだろう。当然民放のニュース報道も影響を受ける。こうして維新は、橋下がいくらジタバタしても、支持率がマイナスに動き続け、盛り返すことは困難だろう。参院は2人区でみんなとの共闘が実現して、民主党を食う流れだが、1人区で自民党に食い込むには、民主・維新・みんなの共闘が不可欠だ。しかし今どき民主と組む政党はいまい。従って自公の過半数阻止は難しいだろう。むしろ維新は選挙後は改憲への補完勢力としての役割を果たすにとどまるだろう。

★俳談
◎多作が切り開く

春昼の折り鶴崩れ始めたる

 思案投げ首ばかりしていても始まらない。俳句は沢山作ることだ。作って作って作り抜いて、その中から一句でも秀句が出来ればそれでよい。そのうちにこつを覚える。こつとは対象を見たらすぐ17文字にできる能力だ。
 芭蕉も「物の見えたる光、いまだに心に消えざる中に言ひ留むべし」と言っている。打座即刻の作句だ。明治・大正期の俳人は一題で20句から30句。一夜で50~60句作ることは珍しいことではなかった。
 多作を試みると対象から感じ取ったものを「言い留め」ざるを得なくなる。何を見ても俳句が生まれてくるようになるのである。

2013年03月31日
僕らの朝食は、手軽に美味しく健康的です。

近所で購入した、ジューサーを使用します。



当園のりんご、家庭菜園の野菜、キュウイ、
スーパーで購入した、バナナ最後に、
牛乳をいれて、スイッチオン。



ブイーーーーン。



りんごに含まれる、カリウム。

むくみを取る働きがあるんだって!
皆さん知っていましたか?

2013年03月29日
◎石原の入院長期化で維新に“きしみ”増大
 政界流動化・再編の兆しも
 まだどうなるかは断定できないが、石原慎太郎が共同代表としての機能を果たせなくなると言うことは、日本維新の会の国会におけるたがが外れるということだ。たがが外れれば共同代表・橋下徹の大阪系と国会議員団代表・平沼赳夫中心の旧太陽系の亀裂が強まり、逆に民主党の前原誠司らとの合流の流れも出てきやすくなる。永田町では政界は維新を軸に再編含みで推移しかねないとの見方が広がっている。その場合、民主党元代表の前原誠司の動きが一番注目される。石原の長期入院がもたらす影響は大きい。
 慎太郎の入院の経過を見ると、政界大物の最後の入院劇と同じパターンを辿っている。たいていが風邪で入院だ。池田勇人の場合は「前がん症状」だったが、咽喉がん。大平正芳の場合は不整脈だったが心筋梗塞といった具合だ。発表などはまるで当てにならない。石原の場合怪しいのは2月22日に入院して、分かったのは3月2日だ。風邪なら隠すことはないのにひた隠しにしていた証拠だ。その後3月4日に橋下が電話して通常に会話している。同19日に平沼が「近々復帰される」と22日の本会議に出席する方針を明らかにしたが、実現せず。最近は「今週いっぱい入院。30日の党大会に出席」が「党大会出席延期」だ。この大阪での党大会に出席出来ないことは、今後の石原の病状を占うキーポイントであるかもしれない。
 このように揺れに揺れているのはなぜか。まず確かなのは、冗談だが「まだ生きている」ことだろう。いくら「石原天皇」でもいまどき秦の始皇帝のように1か月も死亡を隠せるはずはない。しかし永田町には脳梗塞説や膵臓がん説といった際どい情報が流れている。元首相・菅直人が小ずるいことに「脳梗塞だってぇ」と、尋ねるようにして情報を流布したという説もある。だが、病気の詮索などはどうでもよい。まず政治家は動けるかどうかで判断することが先だ。それではどのような状況下で「生きている」かだが、強気と弱気のまだら状態ではないか。「よし、出かけるぞ」と言ったかと思うと「やっぱりやめた」の繰り返しだ。これが情報を錯綜させているのだ。2月12日の衆院予算委の代表質問を最後に「精神的に燃え尽きた」可能性がある。
 80歳の石原はかねてから「命ある限り暴走老人でいく」と述べ、しきりに寿命が長くないことを自ら示唆するとも受け取れる発言を繰り返している。維新の前宮崎県知事・東国原英夫に至っては「石原さんが最初に銛(もり)先になって行く、死んでも行くとおっしゃったから、たぶん、あと数年の命だと思う。」と、いくら石原が嫌いでも“失礼”すぎる発言をしているが、何か情報があったのかも知れない。週刊新潮が28日報じた中で一番信用出来る部分は、親友で首都大学学長・高橋宏の発言だ。高橋は3月10日に電話して、石原と話をした。石原は「気の合う何人かで酒飲んで学生時代の歌でも歌いたい」と述べていたという。極めて弱気になっていることが浮き彫りとなる。高橋は「あいつは落ち込んでいて『都知事を辞めたのは間違いだった』と述べていた」「いまは男の美学というか引き際のタイミングを計っているのではないか」とまで述べている。要するに石原は親友には初めて本音で“泣き”を見せたのだ。
 こうした報道が明らかになった28日、永田町では維新分裂説や政界再編説が一挙に流布し始めた。もともと維新には大阪系と旧太陽系の構造的な対立がある。橋下が内弁慶で大阪にとどまっているから、締まりが利かないのだ。総選挙後も維新の要職は旧太陽系がほぼ独占した。最近では日銀総裁人事で橋下が反対を唱えて、国会議員団と衝突。もっと深刻なのは選挙制度をめぐって、橋下が小選挙区制を主張しているにもかかわらず、太陽系の園田博が中選挙区案を決定して、抜き差しならぬ対立の側面を見せ始めている。
 橋下にしてみれば、「西は橋下、東は石原」で選挙をやってみたものの、石原効果は全く生ぜず、大きな誤算を経験した。しかし国会議員団を束ねるには石原の“重し”が不可欠であった。その石原が“男の美学”で引き際を模索しているようでは、たがを一から締め直さなければならない。永田町ではいまドラスティックな再編構想がささやかれている。橋下が太陽系を切って、民主党の前原系を取り込もうとしているというのだ。前原が手勢を連れて維新と合流するというのだ。これに前首相・野田佳彦も乗るかも知れないという説までがまことしやかに語られている。前原は否定しているが、棺桶に片足を突っ込んでいる民主党にいては展望は開けない。橋下が呼びかける以上、踏み切った方がいいことは間違いない。
 いま維新は衆参で57人、このうち太陽系は17人。太陽系は老人ばかりでイメージが暗く、維新の革新気風とは全く相容れないが、前原が合流すれば、イメージが一新される可能性がある。このような情報が流れる背景には、石原が政治的には“死に体”とみなされ始めた証拠である。落ち目になると風雲児石原が懐かしくなるが、毎度繰り返すとおり、尖閣の火付け役で晩節を汚した。 
★俳談
◎山笑ふ

一歩ごと山の笑ひの中に入る

 山笑ふという俳句の季語ほど詩的な表現があるだろうか。江戸時代からこの表現が見られる。嘉永4年の栞草には「春山笑ふがごとし。夏山滴るがごとし。秋山粧ふがごとし。冬山眠るがごとし」とある。子規に「故郷やどちらを見ても山笑ふ」。俳句は感性でとらえて、理屈でとらえない。

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