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好評 元、政治記者 お義父さんの今を語る 俳句つき

2013年04月22日

◎このままでは確実に短期政権に終わる
秘書官は土日に安倍の日程を入れるな
 首相・安倍晋三は長期戦権どころではない。確実に倒れる。それも政局でなく、病気で倒れる。13年という最長不倒距離の官邸詰め記者だった筆者が言うのだから間違いない。なぜなら安倍は毎週のように土日を返上の強行スケジュールが続いているのだ。このぺースでは1年と持たないだろう。補佐になれていない秘書官がどんどん日程を詰め込みすぎているのが最大の原因だろう。官邸は何をやってるんだと言いたい。悪いことは言わない。長期政権を目指すなら、スケジュールを半減すべきだ。
 日日の首相動静は、政治を予測するための宝庫だ。誰々が首相に会えば「ははーん、あの話しだな」と第六感で分かる。やはり動物的嗅覚の鋭い元官房長官・野中広務も筆者と同様に現在の首相日程の“異様さ”に気付いていた。野中は21日のテレビで「首相日程のメニューが多すぎる。体が続くかと心配だ。一生懸命やっているのは立派だと思う。しかしこのままではある時突然体を壊す」と心配していた。
 たしかに凄まじいスケジュールである。どうも土日の安倍の露出度が多すぎると思って3月16日の土曜日から4月21日まで1か月余りの日程をつぶさに調べた。週日はいうまでもなく分刻みの日程だ。国会審議も身動き取れないままの激しい質疑が連日だ。ここまではどの首相も同様だが、問題は土日だ。11日間の土日のうち休日は3日だけだった。1か月あまりで休養が3日。土日は3月16日自民党大会、17日防衛大学卒業式、24日福島視察、30日モンゴル訪問、31日モンゴルから夜帰宅、4月6日盛岡視察、14日硫黄島戦没者追悼式、小笠原視察、20日桜を見る会、山口参院選応援、21日山口遊説といった具合だ。土日の空きに週日に消化できない日程をどんどん埋め込んでいるのだ。
 これをみて、「あっ、森田一と同じだな」と思った。大平正芳の娘婿で主席秘書官の森田が、大平の土日の日程をどんどん埋めていたのだ。あまりのきつさに大平も疲れ切った表情をしていた。筆者が各社キャップ懇談会で大平に「お疲れではないですか」と聞くと、「そうなんだ足の下の方から疲れがわーっと全身に上がってくる」と述べたものだ。後から分かったことだが大平は心臓の持病があり、ニトログリセリンを常用していた。その大平に娘婿が日程を詰め込んだのだからどうしようもない。そうこうするうちに80年5月30日総選挙の第一声を新宿で上げたが、異常にその声がかん高かった。筆者は仲間の記者らに「ぶっ倒れるぞ」と予言したがその通りになった。心筋梗塞である。選挙の途中で急逝したが、弔い合戦で圧勝した。
 安倍は首相・小渕恵三のまねをして福島県郡山市の農園でカブの束を高々と持ち上げて「カブが上がります」とパフォーマンスしてみせた。一瞬悪い予感がよぎった。小渕もやはり休日返上の日程処理を迫られ、公邸に戻ってもおびただしい書類、書籍、新聞の切り抜きに目を通し、徹夜でビデオの録画を見るのが普通だった。人気のブッチホンを一般人やテレビ局にまでかけて、職務に専念した。しかし小沢一郎の裏切りにあって自由党との連立が決裂、翌日に脳梗塞を発症して、帰らぬ人となった。
 まさに2度あることは3度あるのだ。休日返上型首相2人とそっくりな政治日程。おまけに安倍は第1次政権では1年でノイローゼ的な症状となり、持病の大腸炎の悪化で退陣を余儀なくされているのである。なぜこんな日程ができるかといえば、安倍がアベノミクスの成功と環太平洋経済連携協定(TPP)など主要政策で順調な滑り出しを見せ、本人自身も高揚しているのだろう。日程にクレームをつける者もいないのだろう。秘書官らは官庁のエリートだが、首相をどう守るかについては全くの素人。次々に出てくる来訪予定や、訪問日程に待ったをかけることなく、どんどん組み込んでしまっているに違いない。秘書官は複数だが首相は1人だ。まったく首相の健康に目が行っていない。本来なら官房長官・菅義偉が気付くべきところだ。
 これでは、みんなの党の渡辺喜美が言ったように「3年の長期政権」などまず不可能だ。長期政権の首相は佐藤栄作も休日は鎌倉の前田別邸で過ごすかゴルフだ。いまの安倍はまるで戦時下の首相のような日程をこなしている。順風な時は精神的にも高揚感があるが、政治は山あり谷ありだ。谷の時にがっくりくる。しかし安倍は好むと好まざるとにかかわらず、日本の長期低迷の内政、経済、外交を離脱させるためには不可欠の“人材”なのであり、途中で倒れることは許されない。官邸は週日はともかく土日に日程を入れない習慣を作るべきだ。そうでなければ、またまた安倍の病気発の政局という嫌な季節が到来してしまう。 
◎俳談

恐ろしき昭和を見たり昼寝覚(さめ)

◎ニュースは詠まない
 俳句に時事詠(えい)というジャンルがある。そのときのニュースを詠むのだが、ほとんど成功しないのはなぜか。それは地名を読み込むのと同じでニュースの印象が強すぎて、詩情を壊すからだ。加えて俳句は永遠なる感情を詠むものであり、一過性の感情を詠まない。
 これと異なり短歌は時事詠を大切にする、俳句より長いから他の言葉で詩情を述べることが可能だからだ。従って俳句で「津波」「福島」「原発」はまず成功しない。しかしさすがにプロの句はいい物がある。
「いくさにもつなみにも生き夕端居(ゆうはしい)」(小原啄葉)
成功したのは「つなみ」ではなく夕涼みをしている老人を詠んだからだ。
「命あるものは沈みて冬の水」(片山由美子)
いつまでも変わらない万古不易を詠んで津波を思わせるからだ。いずれの句も暗喩(あんゆ)で成功している。
 掲句「恐ろしき昭和を見たり昼寝覚」は時事詠で、戦争、原爆という昭和の有様をよんだ。朝日俳壇1席だ。

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